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【OD (組織開発) を学び始めるにあたってのオススメ文献】

2018/01/31作成,2018/09/19追記,文責: 土屋耕治

OD (組織開発) を学び始めるにあたってのオススメ文献を挙げました。ODには,Tグループ系,サーベイフィードバック系などいくつかの系譜がありますが,下記のものは,私の関心上,どちらかというとTグループ系 ( “プロセス” と呼ばれる,人と人,人とタスクとの関係を重視したアプローチ) が多い気がします。
(適宜,更新していきたいと思います)

++概論・概説書

●中村和彦 (2015). 『入門 組織開発: 活き活きと働ける職場をつくる』 光文社新書
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※これは,鉄板でしょう。現在の組織開発の全貌をコンパクトに見られると思います。

●エドガー.H.シャイン (稲葉元吉・尾川丈一(訳)) (2002).『プロセス・コンサルテーション―援助関係を築くこと』白桃書房
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※上記に加えて,もう一冊挙げるとすれば,これでしょう。人で構成される組織にどう入っていくのかに関して,大きな示唆を与えてくれます。

● ジャルヴァース・R・ブッシュ,ロバート・J・マーシャク (編),中村和彦 (訳) (2018). 『対話型組織開発: その理論的系譜と実践』英治出版
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※新しいフレームである対話型組織開発に関する専門書です。手法から思想的背景まで分厚く記述されています。

++Webで読める概論

●ロバート J. マーシャク (2012). 『組織開発(OD)とは何か? -起源と哲学、その可能性-』 人間関係研究, 11, 153-172.
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※歴史も含めて,概観しています。

●中原淳 (2017). 「組織開発」再考: 理論的系譜と実践現場のリアルから考える 人間関係研究(南山大学人間関係研究センター紀要), 16, 211-273
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※かなりマクロに理論的系譜をたどっています。これに関しては,近々本が出るようです。

●中村 和彦 (2007). 組織開発(OD)とは何か? 人間関係研究(南山大学人間関係研究センター紀要), 6, 1-29.
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※今から10年以上前に書かれたものです。この内容は,『入門 組織開発』と重複します。

●中村和彦 (2013).  組織開発の特長とその必要性 訪米組織開発調査団・報告書 (関西生産性本部)
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※これも概略です。この内容は,『入門 組織開発』と重複します。

++事例について

●土屋耕治 (2016). 組織の「時間」への働きかけ: 組織開発における組織診断の事例から 実験社会心理学研究, 56 (1), 70-81.
説明: Webページリンク
本文: pdfリンク
※手前味噌ですが,組織診断とフィードバックによって,何がどう変化していくかについて具体的にわかると思います。

●ODNJ発行 「組織開発研究」第一号 2017
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・高橋妙子 従業員による組織開発の体験プロセスに関する考察―中小企業における OD 実践事例から
・多湖雅博 Appreciative Inquiryによるワーク・エンゲイジメント向上への取り組み―看護師を対象とした事例研究―
・北居明・多湖雅博・池邊美佳・二艘舟浩子 AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)を通じた看護管理者のリーダーシップ効力感向上の試み
※ODNJの組織開発研究は,事例報告として分かりやすいと思います。

++ “プロセス” について

●津村俊充 (2011). 人間関係における「プロセス」を再考する―G.Weinstein, E.H.Schein & W.B.Reddyのプロセスの視点より― 人間関係研究(南山大学人間関係研究センター紀要), 10, 137-155.
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※組織開発には,Tグループ系やサーベイフィードバック系などいくつかの系譜がありますが,Tグループ系の「プロセス」というキーワードを理解するには,分かりやすい説明だと思います。より詳しくは,体験学習の理論とワークが多数紹介されている津村先生の『プロセス・エデュケーション』 (Amazonリンク) もよいでしょう。

++具体的な手法について (ごく一部ですが)

●クーパーライダー,D. L.・ウィットニー,D. 市瀬博基(訳) (2006). 『AI「 最高の瞬間」を引き出す組織開発―未来志向の“問いかけ”が会社を救う―』PHP研究所
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※AI (アプリシエイティブ・インクワイアリー) の概要です。

●香取一昭・ 大川 恒 (2011). 『ホールシステム・アプローチ―1000人以上でもとことん話し合える方法』日本経済新聞出版社
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※ラージスケール・インターベンションと呼ばれる,大規模な組織や人たちに対するアプローチの紹介です。

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まだしっかりと読めていないものも含まれていますが,下記も良書です。

●エドガー・H・シャイン (2017). 『謙虚なコンサルティング―クライアントにとって「本当の支援」とは何か』 英治出版
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●エドガー・H. シャイン・尾川 丈一・石川 大雅‎‎ (松本 美央・‎小沼勢矢 (訳) ) (2017). 『シャイン博士が語る組織開発と人的資源管理の進め方: プロセス・コンサルテーション技法の用い方』白桃書房
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● ピーター M センゲ (枝廣 淳子・小田 理一郎・‎ 中小路 佳代子 (訳)) (2011). 『学習する組織―システム思考で未来を創造する』英治出版
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●ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー (池村千秋 (訳)) (2013). 『なぜ人と組織は変われないのか』英治出版
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●ロバート・キーガン,‎ リサ・ラスコウ レイヒー,‎ 中土井 僚 (監修),‎ 池村 千秋 (訳) (2017). 『なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか――すべての人が自己変革に取り組む「発達指向型組織」をつくる』英治出版
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●エイミー・C・エドモンドソン (野津 智子 (訳) ) (2014). 『チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』英治出版
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